WebマーケティングとWebプロモーション

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WebマーケティングとWebプロモーション
―― 2つの言葉の“違い”を整理する

Web・インターネットを活用したビジネス活動の中で、よく耳にする2つの言葉「Webマーケティング」と「Webプロモーション」。似ているようでいて、実は役割も目的も少し違うものです。私はこの2つを次のように整理しています。

  • Webマーケティング:
    Webを活用して「どうすればお客様に選ばれるか」を設計する活動。つまり、オンラインにおける“戦略設計と実践の仕組み”
    例:SEO・SNS運用・コンテンツマーケティング・メールマーケティング・オンライン広告・顧客データ分析など。
  • Webプロモーション:
    WebサイトやSNS・ネット広告などのチャネルを通じて特定の層に製品・サービスの魅力を伝え、行動を促すための活動そのもの。
    例:Web媒体やチャネルを使ったキャンペーン・セール・タイアップ企画・クーポン発行・コンテストなど。

言い換えると、Webマーケティングが「設計図」なら、Webプロモーションは「実際のアクション(のための活動)」です。前者が「なぜ・誰に・どのように届けるか」を考えるのに対し、後者では「どうやって届けるか」「どう動かしていくか」に焦点を当てています。両者は個別に捉えるのではく、行ったり来たりで捉えることが重要です。

Webマーケティングは「戦略」
Webプロモーションは「実行」
2つを分けて考えるのではなく、往復しながら捉えることが重要

「行ったり来たり」で考える

WebプロモーションはWebマーケティングの一部である場合が多いですが、両者は密接に影響し合っていますので、分けるのではなく行ったり来たりしながら考えることが重要です。部分(Webプロモーション)は、あくまで”全体(Webマーケティング)の目標のためのもの”なのです。

  • 自社商品の情報を得るとき、どんなWeb媒体・チャネルが使われているのか?
  • 商品を選ぶとき、どんな内容の情報が重視されているのか?
  • 顧客は、Web以外では どんな情報に触れているのか?
  • 最終判断時、Web情報はどの程度信頼されているのか?

こうした問いを立て全体像を俯瞰すると、細部もクリアに見えてきます。

また、人は物事を他のものと比較したときに、より深く理解できるものです。Webプロモーションを考えるときも同じように、「そもそも全体の目的に対してどんな位置づけか?」「オフラインではどうか?」などのように複数の視点を往復し比較することで、Webプロモーションを立体的に捉えることができます。

WebマーケティングとWebプロモーションは、分けて考えるより行ったり来たりで理解を深める。
“全体を俯瞰して細部を見る”ことが成功の近道。

まとめ:全体を見渡す人が、結果を動かす

お客様の行動は常にオンラインとオフラインを行き来しています。
だからこそ、マーケティング担当者に求められるのは、一つの媒体・チャネルや手法に閉じない“全体設計”の視点です。
WebマーケティングとWebプロモーションも往復しながら考えるのが重要であり、この往復の中にこそ、成果を左右するヒントが眠っています。

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